2013年05月15日

20世紀最大の発明

ぼく、ビデオだと思っています。テレビでも、コンピュータでも、はたまたジェット旅客機でもなく。もちろん異論・反論たくさんあるはずですが、人間の意識をじわっと、そして実はとてつもなく大きく変えたのは、ビデオだったと思う次第。それは時間の問題に深く関わっているからです。
ビデオが登場するまで、映像・映画は普通の人が所有できるものではなく、時間は全くとらえどころのない概念でした。が、ビデオによって、2時間は手に取れる「モノ」になり、所有意識と密接に結びつき始めました。この時間の(仮の)実体性こそ、今日われわれを苦しめている「灰色の男たち」の好物と言えます。
時間ってねぇ、本当はもっと漠然としたものでいいんですよねぇ〜。時は金なり? だからこそ『モモ』の中で灰色の男たちは「時間貯蓄銀行」を作り、借りた時間に利子をつけたわけです。ビデオは、その仕組みをとても端的に表しました。ビデオになったことで、2時間は貸し出され、返却/返済の遅れに利子をつけられるようになったからです。
今日、時間の束縛は加速し、息苦しさは増す一方。その閉塞感を打破できるのは、人が集まり、話すことじゃないかなぁ。青い街は、エンデの側にいるつもりです。

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posted by Kazuki at 00:10| 『日々これ紙片』